英国アンティーク銀器【純銀】1793年 サービングスプーン ペア
60,000円

素敵なサービングスプーンのご紹介です。
こちらのお品は英国アンティーク銀器 純銀スターリングシルバー製のお品になり、スプーンハンドルの裏面には英国スターリングシルバー92.5%の基準を満たす事を証明する歩くライオンパッサントのマーク、ロンドンでデートレターを受けた事を示すレオパードの頭のマーク(1793年なので、王冠をかぶったレオパードのマーク)1793年のデートレターのS、そして税金を収めた事を示すデューティーマークが刻印されています。
メーカーズマークはGeorge Smiths(Ⅲ)&William Fearnです。
色合い、装飾と共にとても華やかな、存在感のあるサービングスプーンです。
さて英国のアンティークでは比較的見つける事が出来るベリースプーンというアイテム、1700年代終わり頃から1800年代に作られたお品が多いですが、中でもこのお品のように、デートレターを見るとかなり時代の古いお品を目にされる事もあると思います。
このお品のメーカーズマークは1793年、これは220年以上前にあたりとても古い銀器という事になるのですが、それにしてはボウル部のゴールドも綺麗すぎるのではないかと少し違和感を感じられる方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
これは、実はこれらのベリースプーンというアイテム
ほぼ例外なく全て、元々あった古い時代のプレーンなスプーンに後から装飾が加えられたから、という理由があります。
元々、200年以上も前のジョージアン期には、製造されるスプーンは、装飾が殆どないプレーンなデザインのスプーンが殆どでした。
しかしその後ベリースプーンというアイテムがヴィクトリア時代に大流行して、こぞって古いスプーンはベリースプーンに作り変えられたそうなのです。
銀器の後装飾というとアンティーク価値が損なわれるという意見もある中で、特にこのベリースプーンに至っては例え装飾が後から加えられていたとしてもアンティーク銀器のアイテムの中でしっかりとした地位を確立しているように見えますがいかがでしょうか。
実際にベリー類をサーブするという、ヴィクトリア時代の急な事情により誕生した銀器
需要があって生み出された銀器だけあり、ボウルに良い深さがあるいかにもベリー類などのサービングに使いやすそうな形状です。ゴールドのボウルにベリー類の赤が映えそうですね♪
後から(おそらく)力が加えられた故のボウルの歪みなども見当たらず、見た感じでは後に無理して装飾を加えたようには全く見えず、本当に良く仕上げられている事に驚きます。
ジョージアン期のスプーンのオリジナルの落ち着いた風合いは(過度な磨きなどにより取り去られる事があるように)感じられませんが、華やかな装飾でテーブル上ではっきりとした存在感を感じさせてくれそうな素敵なお品です。
サイズ◆70.4g&72.3g 22.5cm
コンディション◆エクセレント 全体に殆ど使用感なく、とても綺麗な状態を保っています。
ゴールドは色が濃すぎず、とても良い感じに入っています。